
InP基板がAI光通信の供給リスクに、10%超の値上げ観測と長期契約が示す逼迫
AIデータセンター向けの需要急増により、光トランシーバーの基板材料であるインジウムリンが深刻な供給不足に陥っている。基板価格の大幅な値上げが続く中、エピウェハー各社が利益を確保するには、材料の安定確保と顧客への価格転嫁が鍵となる。
別名: Sumitomo Electric
住友電気工業は、日本最大手の電線・非鉄金属メーカーであり、光ファイバーや光通信デバイス、自動車用ワイヤーハーネスなどで世界的なシェアを持つ。光ファイバーの製造においては、原料となるプリフォームからの一貫生産体制を強みとしており、データセンター向けの超多心光ケーブルや低損失ファイバーを提供している。40カ国以上で事業を展開するグローバルな供給網を活かし、AIインフラや再生可能エネルギー、5G通信などの成長分野に製品を供給している。

AIデータセンター向けの需要急増により、光トランシーバーの基板材料であるインジウムリンが深刻な供給不足に陥っている。基板価格の大幅な値上げが続く中、エピウェハー各社が利益を確保するには、材料の安定確保と顧客への価格転嫁が鍵となる。

FCCが中国製光トランシーバーの新規輸入禁止を起草中と報じられ、世界シェア27%のInnolightが標的に浮上した。香港IPO直後という皮肉なタイミングやHuawei排除の前例、CoherentとLumentumが抱える中国依存のリスクを整理する。

LumentumのCEOは、AI需要の急増によりリン化インジウムの供給不足がメモリ製品を上回る事態になると警告した。主要拠点の増設やウェハの大口径化による増産が進むが、原料確保や輸出管理等の課題もあり、需給逼迫は2028年頃まで続く見通しだ。

AIデータセンターの建設ラッシュとウクライナでのドローン需要が重なり、光ファイバーの供給危機が深刻化している。特に高密度データセンターとドローンに共通するG.657.A2規格の価格は8倍超に急騰し、NvidiaとCorningの提携による増産も2027年以降となる見通しで、需給逼迫は当面続くと予測される。