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Copilot+ PC

別名: Copilot+ PC, Copilot+認証, Microsoft Copilot+ PC

Overview

最終更新: 2026年7月9日

Copilot+ PCとは、Microsoftが2024年に定義したWindows PCの規格であり、40 TOPS(Tera Operations Per Second)以上の性能を持つNPU(Neural Processing Unit)を搭載していることを最低条件とする。この規格を満たすPCはWindows 11上でAI処理をクラウドではなくローカルで実行できる機能群にアクセスでき、通常のWindows PCとは機能面で明確に区別される。

概要

Copilot+ PCの規格要件の核心はNPUの性能水準にある。40 TOPS以上という基準は、リアルタイムの画像認識、音声処理、テキスト生成などの推論タスクをCPUやGPUに頼らずNPUだけで処理するために設定されたものだ。この規格に対応するプロセッサとして、QualcommのSnapdragon X Eliteシリーズ、IntelのCore Ultraシリーズ(一部)、AMDのRyzen AIシリーズなどが存在する。Windows 11と組み合わせることで、Microsoftが提供するAI機能専用のソフトウェアスタックが利用可能になる。

技術的位置づけ

Copilot+ PCにおいてNPUは中心的な役割を担う一方、搭載されるローカルAIモデルもその機能を左右する重要な要素だ。MicrosoftはPhi Silicaなどの小規模言語モデルをWindows 11に統合しており、これらはローカルで動作することでプライバシーの確保とレイテンシの低減を両立させる。2026年6月には、Windows 11のテスト版にCopilot+ PC向けローカルAIモデルを管理・削除できるページが追加された。ディスク容量を消費するAI資産の透明性を高め、ユーザー自身が管理できるようにする狙いがある。また、2026年5月のWindows 11アップデートではNPU監視機能が追加され、AIワークロードの最適化が図られている。

主要な動向

Copilot+ PCの普及は、PC市場全体の価格動向とも連動している。2026年6月時点でIDCが公表した予測によれば、部材不足やAI需要に伴うメモリ価格の高騰により2026年のPC平均販売価格は17%上昇し、出荷台数も大幅に減少する見通しだ。ASUSは2026年第2四半期に最大30%の値上げを予告しており、エントリー価格帯の製品が市場から消えるリスクも指摘されている。

一方でCopilot+ PCの対象を広げようとする動きもある。2026年6月にはQualcommが300ドル以上の低価格Windowsノート向けにSnapdragon Cを発表したが、この製品はNPUを内蔵するものの40 TOPSの基準を満たさないためCopilot+ PC非対応となっている。IntelはCore Series 3において最先端の18A製造プロセスを採用し17 TOPSのNPU性能を実現したが、こちらも40 TOPSには届かず同様に非対応だ。これらの事例はCopilot+ PCの基準が依然として中低価格帯には高い壁であることを示している。

また、「AI PC」としての価値そのものに対する市場の懐疑的な見方も表面化している。2026年初頭のCES 2026においてDellは、消費者がAI機能を積極的に求めていないという現実を認める発言を行った。Copilot+ PCという規格が技術的には確立されているものの、一般消費者への訴求力をいかに高めるかが業界全体の課題として残っている。

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よくある質問

Copilot+ PCとは何ですか?
MicrosoftがWindows PCに設けた規格で、40 TOPS以上の性能を持つNPUを搭載し、Windows 11上でAI機能をローカルで実行できるPCを指す。2024年に定義された。
Copilot+ PCに必要なスペックは何ですか?
最低条件は40 TOPS以上のNPU搭載だ。QualcommのSnapdragon X Elite、IntelのCore Ultra(一部)、AMDのRyzen AIなどが対応プロセッサとして挙げられる。
通常のWindows PCとどう違うのですか?
Copilot+ PCはNPUによるローカルAI処理が可能なため、クラウドに依存せずリアルタイムの推論タスクを実行できる。Windows 11のAI専用機能群へのアクセスも通常のPCとは異なる。
ローカルAIモデルはどう管理できますか?
2026年6月時点のWindows 11テスト版では、Copilot+ PC向けローカルAIモデルを管理・削除できるページが追加されている。現時点では一部モデルの削除に限られるが、ディスク容量の管理やAI資産の透明性向上を目的としている。
低価格帯のPCでCopilot+ PCは入手できますか?
2026年6月時点では難しい状況だ。Qualcommのエントリー向けSnapdragon CやIntelのCore Series 3は40 TOPSに達しないためCopilot+ PC非対応となっている。加えてPC全体の価格上昇も進んでおり、低価格での入手は容易ではない。

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