テクノロジー
ニコン、AI時代の新兵器「DSP-100」投入。600mm角パネルが半導体パッケージングの生産性を9倍に引き上げる
生成AIの爆発的な進化が、半導体業界の勢力図に大きな変化をもたらしている。ムーアの法則の物理的限界が囁かれる中、チップの性能向上を牽引する主戦場は、微細化一辺倒だった「前工程」から、チップをいかに賢く、効率的に繋ぐかとい […]
マルチレンズテクノロジーは、ニコンがフラットパネルディスプレイ(FPD)露光装置の分野で確立した独自の光学制御技術である。大型の基板(パネル)を露光する際、単一の巨大なレンズを製造することは技術的・コスト的に極めて困難であるが、この技術では比較的小さな複数の投影レンズをアレイ状に配置し、それぞれのレンズが担当する露光領域を精密に重ね合わせる(スティッチング)。高度な制御アルゴリズムにより、レンズ間のつなぎ目を全く感じさせない均一なパターン形成を可能にしている。これにより、テレビ用の大型液晶パネルや有機ELパネルの製造において圧倒的な生産効率を実現してきた。最新の半導体パッケージング装置「DSP-100」においても、この技術を応用することで、600mm角という巨大な基板に対して高精度な回路形成を実現している。