
テクノロジー
RISC-Vチップ「Cinco Ranch TC1」がIntel 3プロセスで製造成功:欧州の「技術主権」への大きな一歩となるか
欧州が長年追求してきた「計算機技術の自律性」に向けた動きが、一つの具体的な成果として結実した。 Barcelona Supercomputing Center(BSC-CNS)傘下のBarcelona Zettascal […]
別名: TC1
Cinco Ranch TC1は、バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター(BSC-CNS)傘下のBarcelona Zettascale Lab(BZL)によって設計された実験的なRISC-Vプロセッサである。欧州の技術主権確立を目的とした「欧州プロセッサ・イニシアチブ(EPI)」の一環として開発された。最大の特徴は、Intelの最先端ファウンドリサービスを利用し、Intel 3(3nmクラス)プロセスで製造に成功した点にある。アーキテクチャ面では、Sargantana、Lagarto Ka、Lagarto Oxという3つの異なるマイクロアーキテクチャを1つのダイに統合した「三元(Ternary)」ヘテロジニアス構成を採用。1.25GHzの動作周波数を達成し、Linuxの安定起動も確認されている。学術機関主導のプロジェクトでありながら、500個のサンプルで高い歩留まりを記録しており、将来のゼッタスケール・スーパーコンピューティングに向けた重要なマイルストーンと位置付けられている。