
テクノロジー
ガラス基板が有機ABFの25年を終わらせる——80億ドル市場でTSMCとIntelが先頭を争う
TSMCとIntelが有機ABF基板からガラスへの置き換えを本格化。Counterpoint Researchは2030年に市場が80億ドルへ成長すると予測する。配線密度5倍・熱変形3分の1というガラスの物性が、AI半導体パッケージングの主役交代を促している。
別名: Ajinomoto Build-up Film Substrate, 有機基板, 味の素ビルドアップフィルム基板, ABF基板, 有機ABF基板
味の素ファインテクノが開発した絶縁層材料「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」を使用した多層配線基板。半導体チップ(またはインターポーザ)とプリント基板(PCB)の間を中継し、電気信号を橋渡しする役割を持つ。高性能なCPUやGPUのパッケージングに不可欠であるが、製造プロセスが複雑で供給能力が限られており、AI半導体の需要急増時には深刻な供給不足が課題となった。

TSMCとIntelが有機ABF基板からガラスへの置き換えを本格化。Counterpoint Researchは2030年に市場が80億ドルへ成長すると予測する。配線密度5倍・熱変形3分の1というガラスの物性が、AI半導体パッケージングの主役交代を促している。

AI普及に伴う半導体チップの大型化で、既存の有機ABF基板の反り問題が深刻化しており、熱膨張係数がシリコンに近いガラス基板が次世代パッケージングの有力候補として浮上している。Intelはリオランチョ工場をガラス基板の世界初量産拠点として位置づけ、SKCも2026年末の商業量産を目指し、市場は2034年に42億ドル規模への急成長が予測されている。

AIの進化を規定する戦場が、シリコンダイそのものから、それを如何に実装するかという「パッケージング」の領域へと急速にシフトしている。この領域で絶対的な支配を築いてきたTSMCのCoWoS(Chip-on-Wafer-on […]