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画像生成AIのMidjourneyがハードウェア開発に参入、人材を募集中

Y Kobayashi

2024年8月29日

AI画像生成の分野で急成長を遂げたMidjourneyが、ハードウェア開発という新たな領域に足を踏み入れることを発表した。具体的な製品の形は不明だが、この予想外の展開に様々な憶測も飛び交っている。

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実は2023年から計画されていたMidjourneyのハードウェア開発

Midjourneyのこの発表は、公式X(旧Twitter)アカウントを通じて行われた。同社は「ハードウェアに参入する」と述べ、新しいハードウェア部門のためにサンフランシスコで人材を募集していることを明らかにした。

この動きは、AIイメージ生成企業としては異例のものだが、Midjourneyの創業者であるDavid Holz氏の経歴を考えると、納得の出来る展開とも言える。Holz氏は以前、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)分野で先駆的な存在だったLeap Motionの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)を務めていたからだ。

さらに注目すべきは、2023年12月にMidjourneyが「ハードウェア責任者」としてAhmad Abbas氏を迎え入れたことだ。Abbas氏は、Leap Motionでの経験に加え、Appleで5年間働き、Apple Vision Proの開発に携わっていた。この人事は、Midjourneyが計画しているハードウェアの性質について重要な手がかりを提供している。

具体的にどのようなデバイスを開発するのかについては、まだ明らかにされていない。しかし、Midjourneyは、社内で複数のプロジェクトが進行中であることを示唆している。公式Xアカウントでの回答によると、開発中のデバイスはペンダントではなく、「中に入らなければいけないなら、着用可能と言えるだろうか?」という興味深い発言もあった。

https://twitter.com/midjourney/status/1828851642441314466

Midjourneyは、これまで3D、ビデオ、リアルタイム生成モデルの開発に取り組んでいると述べており、これらの技術とハードウェアの融合が期待される。例えば、生成AIビデオモデルをVR体験の生成に活用するなど、新しい可能性が考えられる。

2023年には約2億ドルの収益を上げたMidjourneyだが、ハードウェア開発には多額の投資が必要となる。これまでベンチャーキャピタルからの資金調達を行っていない同社が、今後どのような資金戦略を取るのか注目される。

Midjourneyのハードウェア開発参入は、AI技術と物理的デバイスの融合という新たな時代の幕開けを予感させる。今後同社の動向は更に目が離せない物となりそうだ。


Sources

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