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Samsung、AIと融合したXRヘッドセット「Project Moohan」を年内発売へ

Y Kobayashi

2025年1月23日

Samsungは、Galaxy S25シリーズの発表イベント「Galaxy Unpacked」において、同社初となるXR(拡張現実)ヘッドセット「Project Moohan」を公開し、年内の発売を示唆した。GoogleとのパートナーシップによるAndroid XRプラットフォームを採用し、マルチモーダルAIを統合した次世代デバイスとして位置付けている。

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先進技術を結集した高性能ヘッドセット

Project Moohanは、超高解像度OLEDoSディスプレイを採用し、空間コンピューティング機能を実現するAndroid XRを搭載する。システムチップには、Qualcomm Snapdragon XR2+ Gen 2の採用が予測されており、最大2.4GHzの6コアCPU、Adreno GPU、そして最大12台のカメラを同時処理可能なISPを備える。さらに、16GBのRAM、Bluetooth 5.4、Wi-Fi 7といった最新の通信規格にも対応する。

デザイン面では、Apple Vision Proの要素とMetaの廃止されたQuest Proの特徴を併せ持つような外観を採用。複数のカメラを搭載し、ユーザーの目の動きや手の動き、周囲の環境をリアルタイムで認識する機能を実装している。

GoogleとのパートナーシップがもたらすXRの未来

SamsungのCustomer Experience部門のExecutive Vice PresidentであるJay Kimは、「これらの次世代XRデバイスは、マルチモーダルAIとの統合により、物理的な世界とバーチャルな世界との相互作用の方法を変革する」と述べている。

特筆すべきは、GoogleとのAndroid XRエコシステムの共同開発だ。両社は、オペレーティングシステム、ユーザーインターフェース、ハードウェアの定義に協力して取り組んでおり、Galaxy S25シリーズに搭載されたGoogle Gemini Live AIは、この協力関係の一端を示している。

Project Moohanの投入は、現在Metaが主導するXR市場に殴り込みをかけるものだ。業界アナリストによると、XR市場は当初の期待ほどの規模には達していないものの、数百億ドル規模の市場として成長を続けている。

Samsungは、開発者向けの先行リリースを経て、一般消費者向けの販売を開始する計画だ。価格は2,000ドルを上回る見込みで、初期の販売地域は限定される可能性が高い。


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