Anthropicは、Claude Fable 5をどの有料サブスクリプションプランに含めるかどうか、これまで曖昧な表現を繰り返してきたが、ついにその姿勢を明確な物とした。同社は7月20日から全MaxとTeam Premiumでは利用上限の50%まで標準枠に残す一方、ProとTeam Standardは利用クレジットによる従量課金へ移し、一度限りの100ドル分を付与する。境目は個人向けと法人向けの違いではない。月20〜25ドル級のプランから、月100ドル以上の利用量重視プランへ計算資源を寄せる再編である。期限付きの一律提供は終わるが、新しい上限の細部はまだ公式ヘルプに反映されていない。

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7月20日、四つの有料枠は二つに分かれる

Claude公式アカウントが日本時間7月18日に発表した新条件は、Fable 5のプラン内利用を残す対象と外す対象を分けた。ProとTeam Standardでもモデル自体は選べる。ただしプラン料金には含まれず、利用クレジットから利用料が引かれる。MaxとTeam Premiumでは、50%という上限付きでプラン内利用が続く。

プラン 通常価格 7月19日まで 7月20日から
Pro 20ドル、または年200ドル 週次上限の最大50%までプロモーション対象 利用クレジット。一度限りの100ドル分を付与
Max 5x / 20x 100ドル / 200ドル 同上 limitsの50%までプランに含む
Team Standard 1席月20ドル(年契約)または25ドル(月契約) 同上 利用クレジット。一度限りの100ドル分を付与
Team Premium 1席月100ドル(年契約)または125ドル(月契約) 同上 limitsの50%までプランに含む

料金表で見ると、Fable 5を標準枠に残す最低線は月100ドル級になる。Max 5xはProの5倍、Max 20xは20倍の5時間セッション利用量を持つ。Team PremiumもStandardの5倍だ。Anthropicは、Fable 5を最も集中的に使うプランでアクセスを標準化すると説明しており、固定メッセージ数ではなく、購入した利用量の大きさで対象を絞った。

一方、Enterpriseは新発表から抜け落ちた。7月19日までのプロモーションは、組織が有効にしたシート制Enterpriseのpremium seatも対象にしている。7月20日以降のstandard seat、premium seat、従量制Enterpriseをどう扱うかは示されていない。

二度の延長を経て、全有料プランへの復帰は見送られた

Fable 5の料金上の扱いは、6月9日の発表から1カ月余りで何度も動いた。Anthropicは当初、ProとMax、Teamなどの有料サブスクリプションに6月22日まで追加料金なしで含め、6月23日から利用クレジットへ移す予定だった。同社は需要が非常に大きく予測しにくいと認めつつ、十分な供給能力を確保できれば、できるだけ早く標準的なサブスクリプション機能へ戻す方針も示した。

7月1日の再提供では、対象プランがFable 5に使える量を週次上限の最大50%とし、期限を7月7日に置いた。その後、期限は7月12日、さらに7月19日へ延びた。最後の延長では、Claude Codeの週次利用上限を通常より50%増やす措置も同じ日まで続けている。

今回の決定は、6月に掲げた「標準枠への復帰」を部分的に実行する。ただし対象は全有料プランではなく、MaxとTeam Premiumだ。ProとTeam Standardには100ドル分を渡して急な課金を和らげるが、毎月補充されるとは説明していない。Anthropicが公式に挙げた理由は、Fable 5の需要予測が難しく、供給能力を増やしながら段階的に対象を広げてきたことにある。

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通常上限の50%なら、Claude CodeのFable枠は3分の1減

50%」は据え置きに見えるが、Claude Code利用者の実質的な枠は小さくなる可能性が高い。7月19日まではClaude Codeの週次上限が通常より50%多く、同時にFable 5へ週次上限の最大50%を充てられる。通常の週次上限を100と置けば、増量後は150、その半分は75だ。

7月20日に増量措置が終わり、新しいFable枠が通常上限100の50%として計算されるなら、上限は50になる。75から50への減少は25ポイント、増量期との比較では3分の1減である。これはClaude Codeの50%増がFable 5の共有週次枠へそのまま掛かっていた利用者について成り立つ計算だ。Webやモバイルまで一律に3分の1減ると断定できる数字ではない。

さらに、新しいX投稿は「limitsの50%」とだけ記し、「weekly」とは書いていない。従来のヘルプは、Fable 5がほかのモデルと週次枠を共有し、その最大50%を使う仕組みを明記していた。ほかのモデルを先に使えばFableに残る量は減り、Fable自体も別モデルより速く枠を消費する。新条件でも同じ算定を引き継ぐのかは、更新後の文書で確かめる必要がある。

100ドル分は「無料期間」ではなく従量課金への助走だ

ProとTeam Standardに配られる100ドル分は、サブスクリプションの利用枠ではない。利用クレジットはClaudeの各アプリとClaude Codeなどで使えるため、利用者がAPIへ移行する必要はない。ただし請求は標準API単価に切り替わる。Fable 5は100万入力トークン当たり10ドル100万出力トークン当たり50ドルである。

100ドルを片方のトークンだけに使う極端な計算では、入力1000万トークンまたは出力200万トークンに相当する。実際の作業は入力と出力が混ざり、長い会話、プロジェクト内の文書、Claude Codeのリポジトリ参照、ツール実行でも消費量が変わる。したがって100ドル分を「何日使える」「何回会話できる」と固定値には換算できない。

残高を使い切った後も、追加購入には段階的な割引がある。Anthropicは50ドル分を45ドル250ドル分を200ドル1000ドル分を700ドルで販売する。最大30%引きだが、定額枠には戻らない。ProまたはMaxでは月2000ドル分、Teamでは月3000ドル分まで割引bundleを買え、それを超えた利用は標準料金になる。

金額だけなら100ドルはPro月額の5カ月分、Team Standard月払いの4カ月分に当たる。しかし、一度限りのクレジットと数カ月分の定額利用は同じ商品ではない。Fable 5を長時間のコーディングや大きな文書処理に使うほど、以後の支出は会話回数ではなく処理したトークン量に連動する。

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未更新の公式ヘルプと残る確認点

日本時間7月18日夜の時点で、Claude Help Centerは新発表を反映していない。ページには、プロモーションが米太平洋時間7月19日午後11時59分59秒に終わり、その後はFable 5がすべての対象プランの週次枠から外れるという旧説明が残る。新しいX投稿はMaxとTeam Premiumへの同梱を告知しており、両者は整合していない。

未確定なのは、50%を週次共有枠のどこへ掛けるか、100ドル分を誰にいつ配り、いつ失効させるか、Teamでは1席ごとか組織単位かという実務だ。Enterpriseの扱いと、Claude Codeの50%増が予定どおり終わるかも文書化されていない。新条件の価値はFable 5を選択画面で見つけられるかでは決まらない。7月20日以降の使用量メーターがどの速さで減り、100ドル分の後にいくら請求されるかで決まる。