CATL(Contemporary Amperex Technology Co. Limited)は、2011年にRobin Zeng(曾毓群)によって中国福建省寧徳市で設立された。同社は、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)向けのリチウムイオン電池の研究開発、製造、販売を主要事業とする。創業以来、急速な成長を遂げ、世界の電池産業を牽引する存在だ。持続可能なエネルギーソリューションの実現に貢献することを目指し、高性能かつ安全な電池技術の開発に注力している。
CATLの主力製品は、EV用パワーバッテリーとESS用蓄電システムだ。EV用バッテリーは、高エネルギー密度、長寿命、急速充電性能を特徴とし、Tesla、BMW、Mercedes-Benz、Volkswagenなど、世界の主要自動車メーカーに供給されている。ESS用バッテリーは、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力網の安定化や産業用・家庭用蓄電システムとして広く採用されている。2023年の売上高は約4,000億人民元(約8兆円)に達し、グローバル市場で圧倒的なシェアを誇る。
CATLは、EV用バッテリー市場において長年にわたり世界シェア首位を維持しており、その技術力と生産能力は業界をリードする。競合企業には、韓国のLG Energy SolutionやSK On、Samsung SDI、日本のPanasonic、中国のBYDなどが挙げられる。近年では、ナトリウムイオン電池や凝縮系電池といった次世代バッテリー技術の開発にも積極的に投資し、量産化に向けた取り組みを進めている。また、欧州や北米での生産拠点拡大を通じて、グローバルサプライチェーンの強化を図っている。