Company

Cloudflare

別名: Cloudflare

cloudflare.com

Overview

最終更新: 2026年7月11日

Cloudflareは、2009年11月にマシュー・プリンス、リー・ホロウェイ、Michelle Zaatlynnによってサンフランシスコで設立された米国のインターネットインフラ企業である。CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)、DNS、DDoS対策をはじめとするサイバーセキュリティサービスを中核事業として展開し、ニューヨーク証券取引所に上場する公開会社でもある。

概要

Cloudflareはウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンス向上とセキュリティ確保を目的としたサービスを世界規模で提供している。同社のネットワークは世界各地に分散配置されたエッジサーバーで構成されており、トラフィックをユーザーに近い拠点から処理することで遅延を低減するとともに、マルウェアやDDoS攻撃などの脅威をエッジで遮断する設計を持つ。CEOはマシュー・プリンスが務め、Cloudflare Germany GmbH、Cloudflare (Canada) Information Technology Co., Ltd.など複数の子会社を通じて国際展開を行っている。

技術的位置づけ

Cloudflareは当初CDNおよびDNSプロバイダーとして認知されていたが、近年はエッジコンピューティングやゼロトラストセキュリティ、AIエージェント向けのインフラサービスへと事業領域を拡張している。同社のサービスはインターネット上の大量のトラフィックを経由しているため、インターネット全体のセキュリティ動向やプロトコル普及状況を把握する立場にもある。IPv6の普及状況においても同社のデータは業界の参照指標として活用されている。

主要な動向

2026年5月、CloudflareはAIエージェント向けの外部記憶管理サービス「Agent Memory」を発表した。大規模言語モデルのコンテキストウィンドウには容量の制約があり、会話履歴や状態データが蓄積されることで応答品質が低下する「コンテキストロット」と呼ばれる問題が指摘されている。Agent Memoryはこの課題に対処するため、会話データを非同期で外部ストレージに保存し、必要な情報のみを抽出・分類・取得する仕組みを採用している。タスクの複雑さに応じて170億パラメータと1,200億パラメータのモデルを使い分けることで、効率的な記憶管理を実現している。

同年5月、Cloudflareは組織再設計の一環として約1,100人の人員削減を発表した。同社はAIを活用した社内効率化を推進する方針を示しており、好調な決算を報告したにもかかわらず株価は急落した。AIによる効率化が売上成長に直結するとの投資家の期待と実際の業績見通しとの間に乖離があったと分析されている。

同年6月には、AIエージェントの本番運用を見据えた「Agent Cloud」の拡張を発表した。この取り組みでは、AIエージェント向けの実行基盤、永続的な状態管理、フルOS環境、モデル選択機能、Git互換ストレージを統合的に提供することを目指しており、開発環境上のデモ段階から実際の本番運用への移行を支援する基盤として位置づけられている。

セキュリティ分野においては、2026年5月にAIによる脆弱性発見の精度向上に関する事例が報告されており、Cloudflareでも脆弱性発見率が飛躍的に向上したとされる。AnthropicのProject Glasswingを通じて提供された未公開モデル「Claude Mythos Preview」を活用したパートナー企業群が1ヶ月で10,000件超のhigh/critical脆弱性を発見した取り組みの中で、Cloudflareはその対象企業の一つとして言及されている。

よくある質問

Cloudflareとは何ですか?
2009年設立の米国インターネットインフラ企業。CDN、DNS、DDoS対策などのサイバーセキュリティサービスを世界規模で提供し、ニューヨーク証券取引所に上場している。近年はエッジコンピューティングやAIエージェント向けインフラにも事業領域を拡張している。
Cloudflareの主な用途・サービスは何ですか?
ウェブサイトのパフォーマンス向上を目的としたCDN、DNS管理、DDoS攻撃やマルウェアからの保護、ゼロトラストセキュリティ、エッジコンピューティングなどを提供している。2026年にはAIエージェント向けの記憶管理サービス「Agent Memory」や実行基盤「Agent Cloud」も展開している。
Cloudflareは近年どのような動きをしていますか?
AIを活用した社内効率化を目的に2026年5月に約1,100人の人員削減を発表した。同時期にAIエージェント向けのインフラサービスを相次いで発表しており、CDN・セキュリティ企業からAIインフラプロバイダーへの転換を進めている。
CloudflareとAkamaiの違いは何ですか?
どちらもCDNおよびセキュリティサービスを提供する競合企業である。Cloudflareはエッジコンピューティングやゼロトラストセキュリティ、AIエージェント向けインフラへの展開を積極化している。2026年5月の報道では、CloudflareとAkamaiの株価動向が対照的であったことも報じられている。
CloudflareのAIへの取り組みはどのようなものですか?
2026年5月にLLMのコンテキストウィンドウ問題に対処するAIエージェント向け外部記憶サービス「Agent Memory」を、同年6月にはAIエージェントの本番運用向け実行基盤「Agent Cloud」の拡張を発表した。また、AIを活用した脆弱性発見の精度向上にも取り組んでいる。

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