
ブラウザを開くだけでSSDから履歴が筒抜けに。新たな攻撃「FROST」の戦慄
ブラウザの標準API「OPFS」を悪用し、SSDの物理的な処理遅延からユーザーの行動履歴を丸裸にする新手法「FROST」の脅威に迫る。
別名: Random Access Memory, RAM, メインメモリ
RAMとは、Random Access Memoryの略称であり、コンピュータが動作中に使用するデータやプログラムを一時的に保持する主記憶装置だ。記憶域の任意の場所に対して均等な速度で読み書きできる特性を持ち、電源を切るとデータが失われる揮発性メモリに分類される。CPUと直接データをやり取りする位置に置かれるため、その容量と速度はシステム全体のパフォーマンスに直結する。
コンピュータのメモリ階層においてRAMはCPUキャッシュの下位、補助記憶装置(SSDやHDDなど)の上位に位置する。現代のPCではDRAM(Dynamic RAM)が主流であり、スマートフォン向けにはLPDDR、デスクトップ・サーバー向けにはDDRシリーズが広く用いられている。RAMに格納されたデータはCPUが直接アクセスできるため、補助記憶装置と比較して桁違いに高速なデータ転送が可能だ。一方、SSDの性能向上に伴い、ホストメモリバッファ(HMB)技術によってDRAMレス設計のSSDがRAMの一部を代替キャッシュとして活用する手法も普及しつつある。
2026年初頭にかけて、AIインフラ需要の拡大を背景にメモリ部品の需給が逼迫した。世界最大のPCメーカーであるLenovoは2026年3月上旬にクライアントデバイスおよびサーバー製品の価格改定を実施するとチャネルパートナーに事前警告を行った。この値上げの背景にはメモリ不足が挙げられており、AIインフラ向けのメモリ需要がコンシューマー市場に波及した形だ。また、キオクシアが2026年6月に発表したクライアント向けSSD新シリーズ「BG8」および「EG7」はいずれもDRAMレス設計を採用しており、HMB技術を活用することでTCOの最適化を図っている。これはRAMコストの上昇がストレージ製品の設計思想にも影響を与えていることを示す一例だ。
揮発性であるRAMは通常、電源断とともにデータが消えるが、稼働中のシステムではパスワードや暗号鍵といった機密情報がRAM上に平文で展開されることがある。2026年5月には、Microsoft Edgeが起動時に保存済みパスワードをすべて平文でRAM上に展開し続ける設計であることが指摘された。管理者権限を持つ攻撃者が共有端末やターミナルサーバー上でこの挙動を悪用すれば、複数ユーザーの認証情報を一括取得できるリスクがあるとされた。Microsoftは当初「設計通りの機能」と回答したが、コミュニティからの批判を受け、2026年5月中に起動時の平文パスワードロードを廃止する修正方針へ転換した。この事例はGoogle ChromeやBraveとは異なる挙動として注目され、RAMに機密データを保持することのセキュリティリスクを改めて浮き彫りにした。

ブラウザの標準API「OPFS」を悪用し、SSDの物理的な処理遅延からユーザーの行動履歴を丸裸にする新手法「FROST」の脅威に迫る。

Microsoft Edgeは起動時に保存された全パスワードを平文でRAM上に展開する設計上の問題が指摘され、マルウェア感染時に認証情報の一括取得リスクがあることが判明した。Microsoftは当初「設計通りの機能」と主張したが、コミュニティからの批判を受け、起動時の平文パスワードロードを廃止する修正を決定した。

Microsoft Edgeは起動時に保存済みパスワードを平文でRAM上に展開し続ける設計であり、管理者権限を持つ攻撃者が共有端末やターミナルサーバで複数の認証情報を収集するリスクがある。この挙動はGoogle ChromeやBraveとは異なり、Microsoftは「意図的な設計」と回答しているため、ユーザーはパスワード管理方法や多要素認証の利用を見直す必要がある。

AIインフラ特需による部品価格高騰がコンシューマーPC市場に逆風となる中、キオクシアはクライアント向けSSDの新シリーズ「KIOXIA BG8」と「KIOXIA EG7」を発表した。BG8はPCIe 5.0対応でメインストリームPCに高速ストレージをもたらし、EG7はQLC NAND採用でコストパフォーマンスを追求しつつ、両シリーズともにDRAMレス設計とHMB技術でTCOを最適化している。
コンシューマー向けストレージ市場において、性能向上とコスト、そして電力効率のバランスをどう設計するかという命題は常に存在している。Samsungが中国フラッシュ市場サミット(CFMS 2026)にて発表した次世代ソリッド […]

世界最大のPCメーカーであるLenovoは、2026年3月上旬にクライアントデバイスおよびサーバー製品の価格改定を実施するとチャネルパートナーに対して異例の事前警告をおこなった。この決定の背後にあるのは、世界規模で深刻化 […]
2026年2月19日、Googleは廉価版スマートフォンシリーズの最新モデル「Pixel 10a」を正式に発表した。価格は前モデルのPixel 9aと同じ499ドルに据え置かれ、3月5日から出荷が開始される。なお、本稿執 […]

AppleがオンラインストアにおけるMacの購入プロセスを密かに、しかし抜本的に刷新した。これまで長らく続いてきた、スペックの異なる数種類の「標準構成(ベースモデル)」から選ぶスタイルを廃止し、すべてのユーザーが1から仕 […]

1月29日に予定されているSamsung ElectronicsおよびSK hynixの決算発表を目前に控え、メモリ市場が異様な様相を呈している。これまで緩やかな上昇基調にあったメモリ価格が、ここ数ヶ月で突如として暴騰し […]

テクノロジー業界には、ある種の「不文律」が存在した。それは「新しいデバイスは、常に前世代よりも高性能で、より大容量のメモリを搭載する」という進歩の約束だ。しかし、2026年、この神話は崩壊の危機に瀕している。 複数の信頼 […]

生成AIの爆発的普及が、テクノロジー業界のサプライチェーンに巨大な影を落とし始めている。これまで市場の関心は、NVIDIAのGPUに代表される「計算能力」の確保に集中してきた。しかし、SSDコントローラー設計で世界をリー […]

テクノロジー業界の常識は「最新こそ最良」であり、旧世代の製品は時間と共にその価値を下げていく。しかし今、その常識を覆すかのような異例の事態がPC市場で起きている。業界の巨人Intelが、数年前にリリースした「Raptor […]

9月の発表会を目前に控え、Appleの次期フラッグシップ「iPhone 17 Pro Max」の内部構造とされる画像が流出した。ここから推測されるのは、熱管理思想の転換、カメラ性能の物理的な限界突破、そして市場ごとに最適 […]

東京科学大学と東京大学の研究チームが、半導体技術の歴史に新たな一ページを刻んだ。室温(約300K)を遥かに超える530K(摂氏257度)という驚異的なキュリー温度を持つ強磁性半導体を開発。これは、長年「夢の技術」とされて […]

現代のPCゲーミングにおいて、GPUのVRAM(ビデオメモリ)容量は常に議論の的となってきた。グラフィックスの進化は、より多くのVRAMを要求し、ゲーマーは常に「メモリの壁」に直面してきた。しかし、AMDの研究者たちが発 […]

Intelが、台湾で開催されるComputex 2025にて、プロフェッショナル向けディスクリートGPU「Arc Pro」シリーズの新型を発表することを予告している。同社のXアカウントで「新しいIntel® Arc&#x […]
Samsung Electronicsが主要なメモリーチップであるDRAMとNANDフラッシュの価格を最大5%引き上げる方向で調整していることが明らかになった。背景には、AI(人工知能)分野での需要急増や、米国の追加関税 […]

2024年第3四半期のPC市場において、次世代コンピューティングの象徴とされるAI PCの採用は限定的な状況が続いていることが明らかになった。Qualcommの旗艦プラットフォームSnapdragon X搭載機の出荷台数 […]

Appleが本日発表した新型Mac miniは大幅な小型化を実現した一方で、ユーザビリティの観点から疑問が残る設計選択が物議を醸している。なんと、電源ボタンが極めて押しにくい、底面に配置される仕様となっているのだ。 物理 […]
2026年に登場予定のiPhone 18シリーズで、Appleは半導体技術の最前線を突き進もうとしている。信頼できる情報筋によると、AppleはTSMCの次世代2nm(ナノメートル)製造プロセスを採用し、新たなパッケージ […]