Term

RAM

別名: Random Access Memory, RAM, メインメモリ

Overview

最終更新: 2026年7月9日

RAMとは、Random Access Memoryの略称であり、コンピュータが動作中に使用するデータやプログラムを一時的に保持する主記憶装置だ。記憶域の任意の場所に対して均等な速度で読み書きできる特性を持ち、電源を切るとデータが失われる揮発性メモリに分類される。CPUと直接データをやり取りする位置に置かれるため、その容量と速度はシステム全体のパフォーマンスに直結する。

技術的位置づけ

コンピュータのメモリ階層においてRAMはCPUキャッシュの下位、補助記憶装置(SSDやHDDなど)の上位に位置する。現代のPCではDRAM(Dynamic RAM)が主流であり、スマートフォン向けにはLPDDR、デスクトップ・サーバー向けにはDDRシリーズが広く用いられている。RAMに格納されたデータはCPUが直接アクセスできるため、補助記憶装置と比較して桁違いに高速なデータ転送が可能だ。一方、SSDの性能向上に伴い、ホストメモリバッファ(HMB)技術によってDRAMレス設計のSSDがRAMの一部を代替キャッシュとして活用する手法も普及しつつある。

RAMを取り巻く市場動向

2026年初頭にかけて、AIインフラ需要の拡大を背景にメモリ部品の需給が逼迫した。世界最大のPCメーカーであるLenovoは2026年3月上旬にクライアントデバイスおよびサーバー製品の価格改定を実施するとチャネルパートナーに事前警告を行った。この値上げの背景にはメモリ不足が挙げられており、AIインフラ向けのメモリ需要がコンシューマー市場に波及した形だ。また、キオクシアが2026年6月に発表したクライアント向けSSD新シリーズ「BG8」および「EG7」はいずれもDRAMレス設計を採用しており、HMB技術を活用することでTCOの最適化を図っている。これはRAMコストの上昇がストレージ製品の設計思想にも影響を与えていることを示す一例だ。

セキュリティ上の問題

揮発性であるRAMは通常、電源断とともにデータが消えるが、稼働中のシステムではパスワードや暗号鍵といった機密情報がRAM上に平文で展開されることがある。2026年5月には、Microsoft Edgeが起動時に保存済みパスワードをすべて平文でRAM上に展開し続ける設計であることが指摘された。管理者権限を持つ攻撃者が共有端末やターミナルサーバー上でこの挙動を悪用すれば、複数ユーザーの認証情報を一括取得できるリスクがあるとされた。Microsoftは当初「設計通りの機能」と回答したが、コミュニティからの批判を受け、2026年5月中に起動時の平文パスワードロードを廃止する修正方針へ転換した。この事例はGoogle ChromeやBraveとは異なる挙動として注目され、RAMに機密データを保持することのセキュリティリスクを改めて浮き彫りにした。

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よくある質問

RAMとは何ですか?
RAMはRandom Access Memoryの略で、コンピュータが動作中にデータやプログラムを一時的に保持する主記憶装置だ。任意のアドレスへ高速に読み書きできる揮発性メモリであり、電源を切るとデータは消える。
RAMとSSDはどう違いますか?
RAMはCPUが直接アクセスする高速な一時記憶領域で揮発性だ。SSDは電源を切ってもデータが保持される不揮発性の補助記憶装置であり、RAMと比較してアクセス速度は遅いが大容量のデータを永続的に保存できる。
RAMはセキュリティ上どのようなリスクがありますか?
稼働中のシステムではパスワードや暗号鍵などの機密情報がRAM上に平文で展開されることがある。2026年5月にはMicrosoft Edgeが全保存パスワードを平文でRAM上に保持する設計であることが問題視され、マルウェア感染時や共有端末での認証情報漏洩リスクが指摘された。
AIの普及はRAM市場にどのような影響を与えていますか?
AIインフラ向けのメモリ需要拡大により、2026年初頭にかけてメモリ部品の需給が逼迫した。Lenovoは2026年3月にメモリ不足を理由としたPC・サーバー製品の価格改定を実施しており、コンシューマー市場にも影響が及んでいる。
DRAMレス設計のSSDとRAMはどう関係していますか?
DRAMレス設計のSSDはキャッシュ用のDRAMを搭載せず、代わりにホストコンピュータのRAM(HMB技術)を一部借用してキャッシュとして利用する。キオクシアが2026年6月に発表したBG8やEG7シリーズもこの設計を採用し、コストとTCOの最適化を図っている。

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