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iOS 18.4パブリックベータ公開:新機能と変更点を徹底解説

Y Kobayashi

2025年2月25日

iOS 18.3のリリースから約1ヶ月が経過し、ついにiOS 18.4のパブリックベータが公開された。今回のアップデートには多くの新機能や改善点が含まれている。期待されていたSiriの大幅なアップグレードは含まれていないものの、Apple Intelligence機能の拡張や様々なアプリの改善など、注目すべき変更が多数実装されている。

Apple Intelligence機能の強化

通知の優先順位設定

地味ながらも注目すべき新機能の一つが「通知の優先順位設定」だろう。この機能は、Apple Intelligenceが重要な通知を識別し、ロック画面の専用セクションに表示する。デフォルトでは無効になっているため、使用するには設定アプリから「通知 > 通知の優先順位付け」で有効化する必要がある。

Image Playgroundの拡張

Apple Intelligenceの画像生成ツール「Image Playground」に新たに「Sketch(スケッチ)」スタイルが追加された。これにより、既存の「Animation」と「Illustration」に加え、紙にスケッチしたような見た目の画像を生成できるようになる。また、「Winter Holidays」テーマは「Spring」テーマに置き換えられた。

多言語サポートとEU地域対応

これまで英語のみだったApple Intelligenceが、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、日本語、韓国語、中国語(簡体字)、そしてインドとシンガポール向けにローカライズされた英語もサポートするようになった。さらに、EU地域ではMac以外のデバイスでApple Intelligenceを使用できなかったが、iOS 18.4からiPhoneとiPadでも全機能が利用可能になった。

新機能と使い勝手の向上

Ambient Music

コントロールセンターに新しく「Ambient Music(環境音楽)」機能が追加された。Sleep(睡眠)、Chill(リラックス)、Productivity(生産性)、Wellbeing(健康)の4つのカテゴリから選択できる。各カテゴリはデフォルトで特定のApple Musicプレイリストに紐づけられているが、プリセットのオプションや自分で作成したプレイリストに変更することも可能だ。

ポッドキャストアプリの新ウィジェット

ポッドキャストアプリに「ライブラリ」と「番組」の2つの新しいウィジェットが追加された。ライブラリウィジェットは保存したエピソード、ダウンロードしたエピソード、または最新のエピソードを表示できる。番組ウィジェットは単一の番組からのエピソードを表示し、ホーム画面から直接アクセスできる。

デフォルトアプリの設定拡張

デフォルトアプリを設定できるカテゴリが拡大され、翻訳アプリをデフォルトに設定する新しいオプションが追加された。EUでは、ナビゲーションアプリをデフォルトに設定するオプションも新たに利用可能になっている。

システムUIとアプリの改善点

コントロールセンターの改良

コントロールセンターのセルラーとWi-Fiのトグルスイッチに信号強度が表示されるようになった。明るさと音量のスライダーは、アイコンの位置よりも下に下げると色が変わるようになり、視覚的フィードバックが改善された。

ジェン文字の改善

絵文字キーボードのジェン文字アイコンが、単なる多色の顔絵文字だけでなく、「Genmoji」というテキストも表示するようになった。これにより機能の存在がより明確になる。

写真アプリの新機能

写真アプリに、他のユーザーから共有された画像や、アルバムに含まれていない画像でライブラリをフィルタリングするオプションが追加された。また、アルバムリストをキー写真で表示するオプションも追加された。

プライバシー表示の改善

カメラやマイクの使用時に表示される小さなドットがメニューバーの左側に移動し、黒い背景で目立つようになった。

その他の注目すべき機能

CarPlayの強化

一部のCarPlayユーザーにとって、ホーム画面のアプリアイコンが従来の2行から3行に増加した。

スマートホーム統合

iOS 18.4では、HomeKitでMatter対応のロボット掃除機がサポートされるようになった。これはiOS 18で約束されていた機能だ。

日本向けマイナンバーカードサポート

WalletアプリでのデジタルIDとしての日本の「マイナンバーカード」の統合が含まれている。Appleは昨年、2025年春にIDカードのサポートを追加すると発表していた

Vision Proのサポート強化

Vision Proユーザー向けに、ヘッドセットを管理するためのVision Proアプリが設計された。また、Vision Proに接続されたiPhoneまたはiPadでゲストセットアップを管理できるようになり、他の人にヘッドセットをテストさせることがより簡単になった。このVision Proアプリは現在のベータには含まれていないが、後のiOS 18.4ベータで追加される予定だ。

未実装の機能

iOS 18.4では、画面上での認識、個人的な文脈理解、新しいアプリ内アクションなど、期待されていた3つの主要なSiriのアップグレードは含まれていない。これらのSiriの変更点はiOS 18.5に延期された可能性がある。

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