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iPhone 17、全モデルにメタレンズ搭載か?Dynamic Island「ついに縮小」の噂

Y Kobayashi

2025年6月2日

Appleの次期スマートフォン、iPhone 17シリーズに関する新たな噂が話題になっている。特に注目すべきは、全4モデルに革新的な「メタレンズ」技術が採用され、長らくそのサイズに変化のなかったDynamic Islandが大幅に縮小される可能性が指摘されている点だ。この噂はどこまで信憑性があるのか、そして私たちのiPhone体験はどのように変わるのだろうか?

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期待高まる「メタレンズ」技術とは?iPhoneにもたらす変革

まず、「メタレンズ」とは一体どのような技術なのだろうか。これは、従来の湾曲したガラスやプラスチック製のレンズとは根本的に異なる、次世代の光学技術である。ナノスケールの微細な柱状構造などを平坦な基板上に精密に配置した「メタサーフェス」と呼ばれる面を利用し、光の波面を自在に制御する。この革新的なアプローチにより、レンズユニットの大幅な薄型化・軽量化が可能となるだけでなく、色収差の補正など光学性能の向上も期待されているのだ。

スマートフォンにおいては、このメタレンズ技術の応用範囲は広い。例えば、カメラユニット全体の小型化・薄型化により、本体デザインの自由度が増したり、レンズの出っ張りを抑えたりすることができる。そして今回、iPhone 17で注目されているのは、Face ID(顔認証システム)センサーへの応用である。

アナリスト予測:iPhone 17全モデルにメタレンズ搭載、Dynamic Island縮小へ

このメタレンズ技術がiPhone 17シリーズのFace IDセンサーに採用されるとの予測を発信しているのが、香港の証券会社GF Securitiesのアナリスト、Jeff Pu氏だ。同氏は当初、iPhone 17 Pro Maxという最上位モデルのみにこの技術が搭載されると予測していた。しかし、最近公開された調査ノートではその見解を修正。iPhone 17、iPhone 17 Air(現行のPlusモデルに代わる新たな名称との噂もある)、iPhone 17 Pro、そしてiPhone 17 Pro Maxという、2025年秋に登場するとみられる全4モデルにメタレンズが採用される可能性が高いと主張している。

Pu氏の分析によると、メタレンズの採用はFace IDシステムの小型化に直結する。具体的には、顔の深度情報を読み取るために現在使用されているドットプロジェクターなどの送信機コンポーネントと、それらを捉える受信機コンポーネントをよりコンパクトに統合、あるいはセンサーユニット全体のサイズと厚みを大幅に削減できるという。

これが実現すれば、iPhone 14 Proシリーズで初めて導入されて以来、その後のiPhone 15シリーズでもほぼ同じサイズを維持してきたDynamic Islandが、ついに目に見えて小型化されることになる。ユーザーにとっては、画面表示領域が実質的に広がり、より没入感のある体験が得られる可能性があるため、大きな期待が寄せられていると言えるだろう。実際、Apple製品のリーク情報で知られるデジタルチャットステーション氏も、iPhone 17 Pro Maxにおいてメタレンズ採用によるFace IDコンポーネントの統合と、それに伴うDynamic Islandの縮小の可能性を示唆している。

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異なる見解も:Dynamic Islandのサイズは「ほぼ変わらず」?著名アナリストの指摘

しかし、こうした期待感に水を差すような情報も存在する。Apple関連のリークで知られるアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、2025年1月に発表したレポートの中で、iPhone 17シリーズにおけるDynamic Islandのサイズについて「ほぼ変わらない(largely unchanged)」との見解を示しているのだ。

Kuo氏の予測が正しければ、メタレンズ技術が仮に採用されたとしても、それがDynamic Islandの劇的な縮小にまでは繋がらない可能性もある。あるいは、メタレンズの採用自体が見送られる、もしくは限定的なものに留まるというシナリオも考えられるだろう。

さらに、前述のJeff Pu氏の予測に関しても、過去のApple製品に関する発売前の情報について不正確であった事もあり、今回の情報も鵜呑みにせず、慎重に受け止める必要があるだろう。

このように、iPhone 17のDynamic Island縮小に関しては、アナリスト間でも意見が分かれており、現時点では不確実性が高いと言わざるを得ない。

Dynamic Islandのこれまでと、ユーザーの期待

Dynamic Islandは、iPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxで初めて導入された、従来のノッチ(画面上部の切り欠き)に代わる革新的なユーザーインターフェースだ。Face IDセンサー群やフロントカメラを巧みに格納しつつ、通知やライブアクティビティ、音楽再生状況などをアニメーション豊かに表示する機能は、多くのユーザーから好意的に受け止められた。その後、iPhone 15シリーズでは全モデルに展開され、iPhoneの新たな顔として定着しつつある。

しかしその一方で、Dynamic Islandの物理的なサイズについては、発表当初から「もっと小さくならないのか」「表示領域を圧迫している」といったユーザーの声が根強く存在していたのも事実である。もしiPhone 17シリーズで本当にDynamic Islandの縮小が実現すれば、それは多くのiPhoneユーザーにとって長年の願いが叶う、待望のアップデートとなるはずだ。

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さらなる進化へ:iPhone 18ではアンダーディスプレイFace IDも?

今回のメタレンズ採用の噂とは別に、Appleは将来的にはFace IDセンサーをディスプレイ下に完全に埋め込む技術(Under-Display Face ID)の開発を進めているとも報じられている。これが実用化されれば、Dynamic Island自体が物理的に不要となり、真のフルスクリーンディスプレイが実現する可能性がある。

ただし、このアンダーディスプレイFace ID技術の搭載は、早くともiPhone 18シリーズ(2026年発売見込み)以降になると見られており、それまでの間は、メタレンズのような技術による段階的な改良が進められるのかもしれない。

期待と不確実性が交錯するiPhone 17の進化、公式発表を待つ

iPhone 17シリーズにおけるメタレンズ技術の採用、そしてそれに伴うDynamic Islandの縮小という噂は、現時点ではあくまでアナリストやリーカーによる予測の段階に過ぎない。特に、Jeff Pu氏とMing-Chi Kuo氏という、いずれも実績のあるアナリスト間で意見が対立している点は、この情報の不確実性を如実に物語っている。

しかしながら、メタレンズという新技術がスマートフォンのデザインや機能に大きなブレークスルーをもたらす可能性を秘めていることは疑いようがない。そして、常に技術革新を追求するアップルが、このメタレンズ技術に強い関心を示しているであろうことは想像に難くない。

最終的にどのような形でiPhone 17が登場するのかは、2025年秋に予定されているであろうアップルの公式発表を待つほかない。ユーザーとしては、より洗練されたデザインと進化した機能への期待を胸に、引き続き関連情報を注視していくことになるだろう。


Sources

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