
中国が軌道ロケット第1段を初回収、長征10号Bは海上の網で再使用へ踏み出した
中国は2026年7月、長征10号Bの初飛行で衛星の軌道投入と第1段機体の海上回収に成功した。着陸脚を使わず海上の網で捕獲する世界初の方式を採用しており、今後は回収した機体の再飛行を通じて、米国に続く商用再使用の実用化を目指す方針だ。

中国は2026年7月、長征10号Bの初飛行で衛星の軌道投入と第1段機体の海上回収に成功した。着陸脚を使わず海上の網で捕獲する世界初の方式を採用しており、今後は回収した機体の再飛行を通じて、米国に続く商用再使用の実用化を目指す方針だ。

ニュージーランドのZenno社は、超電導磁石を用いた磁気アクチュエータの軌道上実証に世界で初めて成功した。本装置は極低温を維持しながら地球磁場との相互作用でトルクを発生させ、燃料を消費せずに衛星の姿勢制御や運動量管理を行う次世代技術として期待される。

Rocket Labは衛星通信大手Iridiumを約80億ドルで買収し、自社で衛星の製造から通信網の運用までを一貫して担う企業へと進化する。これによりロケット販売から軌道上サービスによる継続収益モデルへ転換し、宇宙産業での競争力を高める狙いだ。

米宇宙軍のプログラムにおいて、ロケットラボ社は指令から約16時間半という驚異的な速さで衛星を打ち上げ、即応体制の実効性を実証した。既存の記録を大幅に更新したこの成果は、有事の際に宇宙資産を迅速に展開・運用できる能力が確立されたことを示す。

H3ロケット6号機が2026年6月12日に打ち上げ成功し、固体ブースターを持たずLE-9液体エンジン3基のみで飛ぶ「30形態」の初飛行を達成した。前回失敗から6ヶ月での飛行再開で、H3の低コスト打ち上げ戦略の実現可能性が実証された形だ。

NASAはアルテミスIIIの計画を大幅に変更し、月面着陸ではなく地球周回軌道での技術実証に特化すると発表した。SpaceXとBlue Originの着陸船を用いた高度なドッキング試験を通じ、持続可能な宇宙開発に不可欠な軌道上インフラの構築を目指す。

NASAは、国際宇宙ステーションのロシア製モジュールで発生した空気漏れの修理に伴い、宇宙飛行士を宇宙船内へ一時待機させる予防措置を取った。これは状況悪化に備えた安全確保が目的であり、修理作業の中断後には全員が通常運用に復帰している。

Impulse Spaceは、既存の月輸送計画における中量級貨物の能力不足を解消するため、3トン級の月着陸機構想を発表した。高エネルギー輸送機Heliosと着陸機を分担させる設計で、2028年以降に月面インフラ構築に必要な物資を届ける計画だ。

SpaceX の Starship は試験のたびに爆発し、その映像が何度流れても「壊滅的」とは呼ばれない。ところが2026年5月28日に起きた Blue Origin の New Glenn 爆発は、業界から一斉に「catastrophic(壊滅的)」と評された。同じ「ロケットが吹き飛んだ」事象でありながら、なぜ受け止め方がこれほど違うのか。答えは、この夜 Blue Origin が軌道へ荷物を運ぶための唯一の発射台を機体もろとも失った点にある。その一撃が、Amazon の衛星打ち上げから NASA の月面計画、軍事契約までを連鎖的に凍結させ、米国の打ち上げ市場の力関係を揺さぶっている。

アポロ計画全12名の月面滞在時間はわずか80時間——半世紀前のその乏しい知識を出発点に、NASAは2026年5月、「イグニッション・ムーンベース」計画の第1フェーズを正式始動した。Astrolab・Lunar Outpost・Blue Origin・Firefly Aerospaceの4社に総額数億ドルの契約を付与し、MoonFallドローンで1センチ精度の月面地図を描きながら「境界線」を設定するという構想は、1967年の宇宙条約が想定しなかった法的グレーゾーンへ人類を踏み込ませる。中国との月面南極をめぐる地政学的競争が加速するなか、2032年の恒久基地完成という目標に、多くの専門家は懐疑的な目を向けている。

SpaceXのStarship V3初飛行は、史上最高の推力で離陸したものの、ブースターの制御不能な着水や上段エンジンの故障など複数の問題が発生した。しかし、主要ミッション目標である衛星展開は成功し、SpaceXはIPOを控える中で「成功と失敗の同時達成」というメッセージを発信した。この飛行データは、投資家、NASA、宇宙AI構想の三者によって異なる視点から評価されており、SpaceXの今後の戦略に影響を与えるだろう。

米国の商業宇宙産業のサプライチェーンに、中国・ロシア製部品への広範な露出が第3層以上の上流で存在し、特に放射線耐性エレクトロニクスなどの重要部品で顕著であることが判明した。また、先端半導体の台湾への集中依存も大きな脆弱性であり、地政学的事象が宇宙プログラムに壊滅的な影響を与えるリスクをはらむ。国防機関は、多層サプライチェーンの可視化、政府と産業界の協業、ストレステストを通じてこれらのリスクに対処する必要がある。