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iPhone 18 ProではDynamic Islandが消失?パンチホール化で実現する「真の全画面」

Y Kobayashi

2025年6月20日4:36AM

2026年の登場が期待されるiPhone 18 Proシリーズが、長年続いたノッチ(およびDynamic Island)のデザインから大きく変化する可能性が濃厚になってきた。新たなリーク情報によれば、ディスプレイ下Face ID技術とパンチホール型カメラの採用により、ついに「穴」だけのディスプレイが実現するというのだ。

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ノッチから8年、ついに訪れる「パンチホール」時代

iPhone Xの登場から約8年。スマートフォンのデザインを定義してきたノッチと、その進化形であるDynamic Islandが、ついにその役目を終える時が来るのかもしれない。著名リーカーである数码闲聊站(デジタルチャットステーション)氏が中国のSNS、Weiboで共有した情報によれば、2026年発売見込みの「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」は、デザインに大きな変革がもたらされるという。

リークされた具体的なスペックは以下の通りだ。

  • iPhone 18 Pro: 6.27インチ LTPOディスプレイ
  • iPhone 18 Pro Max: 6.86インチ LTPOディスプレイ

サイズ自体は、現行モデルや次期iPhone 17 Proシリーズから大きな変更はないとみられる。注目すべきは、ディスプレイ上部のデザインだ。現在のピル型(錠剤型)のカットアウトは廃止され、代わりに「HIAA(Hole in Active Area)」と呼ばれる、単一の円形パンチホールが採用されるというのだ。

これは、Face IDを構成する赤外線カメラやドットプロジェクターといった複雑なセンサー群を、ついにディスプレイ下に埋め込む技術が実用化されることを意味する。ユーザーの視界に入るのは、フロントカメラ用の小さな「穴」だけ。これにより、画面占有率はさらに向上し、より没入感のある視聴体験が期待できる。

技術的挑戦:画面下Face IDの精度は維持できるか

「真の全画面」への道は、しかし平坦ではない。最大の技術的ハードルは、ディスプレイ下に埋め込まれたFace IDの精度と信頼性だ。

ディスプレイというフィルター越しに顔の凹凸を正確に読み取ることは、極めて高度な技術を要する。すでに一部のAndroidスマートフォンで採用されているディスプレイ下カメラが、画質の低下という課題に直面していることからも、その難しさは想像に難くない。Appleが自社の厳格な品質基準を満たさない限り、この技術の採用に踏み切ることはないだろう。

Appleがこの技術を長年テストしてきた背景には、他社製品に見られるような品質の妥協を許さないという、同社の揺るぎない哲学があると考えられる。もし認証精度や速度にわずかでも問題があれば、この計画自体が白紙に戻される可能性も十分にある。

Dynamic Islandの終焉、そして「未来」への布石

パンチホール化は、もう一つの大きな問いを投げかける。ソフトウェアとハードウェアの融合として賞賛された「Dynamic Island」の運命はどうなるのだろうか。

Face IDコンポーネントがディスプレイ下に隠れることで、情報を表示する「島」としての物理的な制約はなくなる。Appleは、円形のパンチホールを起点として動作する、新たなDynamic Islandをソフトウェアで再構築するかもしれない。あるいは、このデザイン変更を機に、全く新しい通知やインタラクションの形を提案してくる可能性も否定できない。

この変革は、単なる一世代のデザイン変更に留まらない。筆者は、これがAppleの描くロードマップにおける重要な布石だと考えている。噂されるiPhoneの20周年記念モデル(iPhone 19)で登場するかもしれない「完全なオールスクリーンディスプレイ」への、技術的・デザイン的な移行ステップと見るのが自然ではないだろうか。

今回のリークは、2年以上先の製品に関するものであり、その信憑性については慎重に判断する必要がある。しかし、パンチホール化については過去にも他からのリークもあり、複数の情報源が同じ方向性を示唆している事実は重い。技術的な課題という最後の壁を乗り越えられた時、iPhoneはノッチという長年の象徴と決別し、新たなデザインの時代へと突入することになるだろう。


Sources

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