
テクノロジー
液体金属で回路を動的再構成、Iteraがハードウェア開発を1000倍高速化する新技術を公開
米スタートアップのIteraが、液体金属とガラス基板を用いた「流体回路基板」のプロトタイプを公開した。エレクトロウェッティング技術により、物理的な回路配線を1分未満で動的に再構成し、実際のコンポーネントを用いたハードウェア開発のイテレーションを従来の1000倍高速化する。1200万ドルのシード資金を調達し、基板のテスト環境をクラウドインフラのように扱うEaaSモデルでの提供を開始する。
別名: fluid circuit board, 流体回路基板
流体回路基板は、米国のディープテックスタートアップIteraが開発した革新的なハードウェア技術です。この基板は、ガラス基板上に配置された導電性の液体金属合金を、エレクトロウェッティング技術(電界を用いて液体の表面張力を変化させる現象)によって精密に制御し、回路の配線を動的に形成・再構成します。従来のプリント基板(PCB)が固定された配線を持つため、設計変更のたびに物理的な製造が必要だったのに対し、流体回路基板はソフトウェア上で設計を更新するだけで、1分未満で物理的な回路レイアウトを変更できます。これにより、ハードウェアのプロトタイピングサイクルを劇的に短縮し、開発コストを削減することが可能になります。実際の電子部品を搭載してテストできるため、シミュレーションでは捉えきれない物理的な挙動も検証できます。