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Nintendo Switch 2、バッテリー寿命を延ばす新機能搭載!充電を約90%で停止

Y Kobayashi

2025年5月13日

待望の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」に関して、ユーザーにとって非常に喜ばしい、そして実用的な新機能の情報が明らかになった。それは、バッテリーの長期的な健康状態を維持するために、充電を約90%で停止するというものだ。この機能は、すでにスマートフォンや他の携帯型デバイスで採用され効果を上げているものであり、Switch 2を長く愛用したいと考えるユーザーにとっては朗報と言えるだろう。

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ついにSwitch 2も対応!バッテリー保護を目的とした充電制限機能

任天堂が同社のニュースアプリ「Nintendo Today!」を通じて明らかにしたところによると、Nintendo Switch 2には、バッテリー充電が90%に近づくと充電速度を緩め、その付近の充電量を維持する設定が搭載される。 これは、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑え、結果としてバッテリー全体の寿命を延ばすことを目的とした機能だ。

任天堂によれば、この設定はSwitch 2の「システム設定」メニュー内の「システム」項目からアクセスでき、「バッテリー充電を約90%で充電を停止」というトグルスイッチをオンにすることで有効化できる。 任天堂が公開した短いデモ動画では、実際にこの設定が有効になっている様子や、USB-Cケーブルで充電中にバッテリー表示が88%で停止する様子が確認できる。

この種のバッテリー保護機能は、決して目新しいものではない。AppleのiPhoneでは「バッテリー充電の最適化」として同様の機能が提供されており、Valveの携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」でもバッテリー充電制限機能のテストが行われている。 これらのデバイスに共通して搭載されているリチウムイオンバッテリーは、満充電状態や逆に極端に少ない充電状態が長時間続くと、バッテリー内部で化学変化が進みやすく、寿命を縮める一因となることが知られているためだ。

なぜ満充電はバッテリーに良くないのか?リチウムイオンバッテリーの特性

私たちが日常的に使用するスマートフォンやノートPC、そして携帯ゲーム機に搭載されているリチウムイオンバッテリーは、エネルギー密度が高く軽量であるという大きなメリットを持つ一方で、その取り扱いにはいくつかの注意点が存在する。特に、バッテリーの寿命という観点から見ると、常に100%まで充電したり、0%になるまで使い切ったりする行為は推奨されない。

以前の当サイトの記事でもご紹介したように、リチウムイオンバッテリーは満充電状態が続くと、過度な電気化学的活性により劣化が早まる傾向がある。 バッテリーの専門家は、充電量を20%から80%の範囲に保つことが、バッテリーの健康を長期的に維持する上で最も効果的であると提言している。Switch 2が採用する「約90%で充電を停止」という機能は、この推奨値よりやや高めではあるものの、何もしない状態と比較すればバッテリーへの負荷を大幅に軽減し、劣化を遅らせる効果が期待できる。

2017年に発売された初代Nintendo Switchでは、長期間使用するうちにバッテリーの持ちが悪くなったという報告が少なからず見受けられた。 もし初代Switchにも同様のバッテリー保護機能が搭載されていれば、バッテリー交換の必要性が減り、ユーザーはより長く快適にゲームを楽しめたかもしれない。Switch 2にこの機能が標準搭載されることは、過去の経験から学んだ任天堂の堅実な姿勢の表れとも言えるだろう。

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Switch 2のバッテリー性能と新機能への期待

Nintendo Switch 2のスペックに関しては、5220mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、公称プレイ時間は2時間から6.5時間とされている。 これは、初代Switchのモデルによって異なるバッテリー容量やプレイ時間と比較しても、一概に向上したとは言えない部分もあるかもしれない。さらに、Switch 2は1080pの解像度を持つスクリーンや最大120Hzのリフレッシュレートに対応すると噂されており、これらの高性能な仕様は、プレイするゲームによってはバッテリー消費を早める可能性がある。 Steam Deckのユーザーが経験しているように、要求スペックの高いゲームをプレイすると、2時間も経たずに再充電が必要になるという現実は、Switch 2でも起こり得るだろう。

しかし、今回明らかになった充電制限機能は、1回のプレイ時間を直接的に伸ばすものではないものの、長期的な視点で見れば非常に大きなメリットをもたらす。 バッテリーの劣化を抑えることで、数年後も購入時に近いバッテリー性能を維持できる可能性が高まり、結果としてバッテリー交換の頻度やコストを削減できる。これは、本体を長く大切に使いたいと考えるユーザーにとっては、非常に価値のある機能と言えるだろう。

Switch 2にはPINコードによるロック機能も?

加えて興味深いのは、バッテリー保護機能を紹介するデモ動画の中に、Nintendo Switch 2がPINコードによる画面ロック機能を搭載していることを示唆する映像が含まれていた点だ。 これは、初代Switchでペアレンタルコントロールを設定し、別のスマートフォンアプリを使用する必要があったPINコードの実装方法と比較して、はるかにスマートで利便性の高いものになる可能性がある。 外出先での利用や、家族間での共有時など、セキュリティを高めたい場合に手軽に利用できるロック機能は、多くのユーザーに歓迎されるだろう。

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ユーザー体験と製品寿命への配慮

任天堂がNintendo Switch 2にバッテリー保護機能を搭載した背景には、いくつかの要因が考えられる。まず、過去の製品(初代Switch)でのバッテリー劣化に関するユーザーからのフィードバックがあったことは想像に難くない。また、スマートフォン業界ではすでに標準的となりつつあるこの種の機能を携帯ゲーム機にも取り入れることで、製品の競争力を高め、ユーザー満足度を向上させる狙いもあるだろう。

この機能は、ユーザーにとって「1回のプレイ時間をわずかに犠牲にする代わりに、バッテリーの寿命を大幅に延ばす」という選択肢を提供するものだ。常に最大限のプレイ時間を確保したいユーザーはオフにすることも可能だろうが、多くのユーザーにとっては、長期的な視点でのメリットの方が大きいと感じるのではないだろうか。

この機能は単なる「おまけ」ではなく、任天堂が製品のライフサイクル全体を見据え、ユーザーに長く愛用してもらうための重要な配慮だろう。携帯型デバイスにとってバッテリーは生命線であり、その健康を維持するための仕組みをメーカーが提供することは、サステナビリティの観点からも望ましい動きだからだ。今後、他の携帯ゲーム機メーカーも同様の機能を標準搭載する流れが加速するかもしれない。

Nintendo Switch 2は、その性能向上だけでなく、こうした細やかながらも実用的な機能改善によって、多くのゲームファンにとって魅力的な選択肢となりそうだ。発売が待たれる。


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