
AI半導体の詰まりは「後工程」で起きている:CoWoS容量が9倍でも足りない理由
TSMCの先端パッケージング技術CoWoSは3年で月産能力が約9倍に拡大したが、需給ギャップはなお約10%残る。歩留まりの物理的な壁と、NVIDIAが容量の過半を確保する商流構造という二つの制約を、一次資料と複数の推計から読み解く。
別名: Glass Core Substrate, ガラス基板
半導体パッケージの芯材(コア)にガラス材料を使用する技術。従来の有機樹脂基板と比較して、熱膨張係数がシリコンに近く、熱による基板の反り(ワーページ)を劇的に抑えることができる。また、表面の平滑性が極めて高いため、より微細な再配線層(RDL)の形成が可能。AIチップの巨大化に伴う物理的限界を突破する技術として、Intelを中心に実用化が進められている。

TSMCの先端パッケージング技術CoWoSは3年で月産能力が約9倍に拡大したが、需給ギャップはなお約10%残る。歩留まりの物理的な壁と、NVIDIAが容量の過半を確保する商流構造という二つの制約を、一次資料と複数の推計から読み解く。

中国の上場18社がガラスコア基板の供給網へ展開し、量産前のパイロット生産ライン向け装置受注が先行している。実用化の成否は歩留まり、信頼性、顧客認定にかかる。

IntelとLensはTGV工程の協業検討に入り、BOEは月産1,000枚設計の試験線を通線した。ガラスコアとCoPoSの役割、量産までに残る歩留まり・認定課題を一次開示から追う。

Samsung Electro-Mechanicsは住友化学グループと合弁会社を設立し、AIチップ向け次世代ガラスコア基板の量産体制を構築する。2027年後半の稼働を目指し、有機基板の課題である反りや熱膨張を克服することで、高性能な半導体需要の取り込みを狙う。

TSMCはAI向け巨大パッケージの需要拡大を受け、従来の円形ウエハーに代わり角型パネルを用いる新技術CoPoSの開発を加速している。材料利用率を高めてコストを抑える狙いがあり、2028年頃の量産開始や将来的なガラス基板の採用が期待される。

2026年1月、東京ビッグサイトで開催されたエレクトロニクス製造・実装技術展「ネプコン ジャパン 2026」において、Intelはが、これまで「実験室レベル」あるいは「開発中止の噂」さえ囁かれていた次世代パッケージング技 […]