
常識を覆す光の錬金術。九大が「弱い太陽光」から高エネルギーな「紫外線」を創り出す固体材料を開発
九州大学の研究チームは、低エネルギーな光を高エネルギーな紫外光に変換する技術を、溶媒を用いない固体状態で実現した。分子構造に立体的な隙間を設けることで、エネルギー消失を防ぎつつ効率的な伝達を可能にし、次世代の光利用技術に道を開いた。
Topic
Energy
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九州大学の研究チームは、低エネルギーな光を高エネルギーな紫外光に変換する技術を、溶媒を用いない固体状態で実現した。分子構造に立体的な隙間を設けることで、エネルギー消失を防ぎつつ効率的な伝達を可能にし、次世代の光利用技術に道を開いた。

有機太陽電池の変換効率を阻む「20%の壁」の正体が、電界によって分子のエネルギー準位が変動するシュタルク効果にあることを国際研究チームが突き止めた。この量子力学的な現象が電荷生成を妨げる仕組みを解明したことで、次世代デバイスの性能向上に繋がる。(120文字)

理化学研究所などの共同研究グループは、毒性のある鉛を使わない次世代太陽電池材料として、ゲルマニウム系ペロブスカイトの高品質な薄膜作製に成功した。量子幾何学効果による「シフト電流」を活用し、散乱による損失を抑えた革新的な光電変換を実現している。

中国の研究チームが、有機ポリマーと無機材料を化学的に結合させた全固体電池用の新型複合電解質を開発した。この技術は界面の接触不良を解消し、高いイオン伝導率と機械的安定性を両立することで、350サイクル以上の長寿命な充放電動作を実現した。

希少金属の回収に向け、米Paladin社が分散型拠点を設けて輸送コストを抑える一方、英HyProMag社は水素処理により環境負荷を劇的に下げる新技術を商用化した。都市鉱山を活用するこの動きは、特定国への依存脱却と資源循環の鍵を握っている。

リチウムイオン電池を凌駕する高エネルギー密度を持つフッ化物シャトル電池において、フッ素の溶解度と反応性の両立が課題であった。国際研究チームは安価な無機塩を添加する新手法を開発し、この難題を解決して次世代電池の実用化に向けた道を切り拓いた。

中国の「逐日プロジェクト」が2026年5月に地上75mタワーからの1,180Wマイクロ波送電と移動ドローンへの同時給電を世界初達成した。静止軌道を活用した天候・昼夜不問の2GW商用発電を2050年に目指す国家計画の現在地と、ESA・JAXAとの競争構図、デュアルユース問題を解説する。

英国Core Powerが米BWXTの195MWe SMR「mPower」を船舶搭載する浮体式原子力発電所のフィージビリティスタディを開始した。陸上規制の遅延を回避する海洋展開という戦略の実現性を、技術・規制・経済の三軸から検証する最初の本格工程が始まった。2030年代の商用化を見据えた英米連携の動向を解説する。

HondaとQuantumScapeが2026年6月に締結した全固体電池の複数年共同研究契約。EV計画を大幅後退させる中での提携は矛盾に見えるが、その実態は二輪・エネルギー機器を含む長期の電池技術ベットだ。844 Wh/Lのアノードレス構造と12分充電が示すQSE-5の可能性と、2029年のキャッシュ期限が迫るQSの事業上の賭けを読み解く。

Sightline Climateの調査で2026年に計画された米国データセンター16GWのうち実際に着工しているのは31%の5GWのみと判明した。ハイパースケーラー4社合計6000〜6300億ドルの投資宣言とは裏腹に、電力グリッドへの系統連系待ち最大7年・変圧器不足がAIインフラ整備の最大のボトルネックとなっている。

AIインフラに不可欠な光通信用インジウムリン基板が、中国の輸出規制と需要急増により深刻な供給不足に陥っている。この地政学的リスクを受け、JX金属が1,200億円規模の巨額投資で生産能力を10倍に引き上げるなど、供給網再編の動きが加速している。

航空業界が脱炭素化に向けた燃料確保に苦慮する中、牛のふん尿から発生するバイオガスを直接ジェット燃料へ転換する新技術が登場した。不純物である二酸化炭素を除去せず炭素源として再利用する電化プロセスにより、低コストで持続可能な燃料供給が期待される。