
SK hynix、中国NANDを2027年に50%増産か:大連で月15万枚を計画
SK hynixが中国・大連のNAND生産を2027年に月15万枚へ引き上げる計画が浮上した。実現時期はFG製品の歩留まりと装置搬入条件に左右される。
別名: Quad-Level Cell, QLC
QLC(Quad-Level Cell)とは、1つのNANDフラッシュメモリセルに4ビットのデータを記録する多値記録技術である。1セルあたりのビット数を増やすことでセル面積あたりの記録容量を高め、SLC(1ビット)、MLC(2ビット)、TLC(3ビット)に続く高密度化の延長線上に位置する。その代償として書き換え耐性や読み書き速度はTLCより劣る傾向があり、用途や制御技術の工夫が求められる。
QLCセルは16段階の電圧状態を識別して4ビットを表現するため、同じ物理面積でTLCより約33%多いデータを格納できる。一方で電圧レベルの間隔が狭くなる分、ビットエラー率が上がりやすく、書き換え可能回数(P/Eサイクル)もTLCより少なくなる傾向がある。このためコントローラ側での誤り訂正強化やウェアレベリング、DRAMレス設計時のHMB(Host Memory Buffer)活用など、ソフトウェア・制御技術による補完が重要になっている。
QLCは当初、読み出し中心でコスト重視のコンシューマー向けSSDや、アーカイブ用途の大容量ストレージに適した技術として位置づけられてきた。しかし近年は3D NANDの積層数増加(300層級)によりセルあたりの耐久性や速度の課題が緩和されつつあり、AIデータセンター向けの大容量ストレージとしての採用も広がっている。キオクシア、Sandisk、Samsung、SK hynix(Solidigm)といった主要NANDメーカーが、QLCを軸にした高密度製品の開発競争を続けている。
2026年6月3日にはキオクシアが、AI需要によるNAND需給逼迫を背景に2026年分の在庫が全量完売する見通しを示し、廉価SSD時代の終焉を印象づけた。同年6月8日には同社がクライアント向けSSD新シリーズ「BG8」と「EG7」を発表し、このうちEG7はQLC NANDを採用してコストパフォーマンスを重視する設計とした。6月25日にはSamsungが自社開発のRISC-Vコントローラを搭載したPCIe 5.0対応QLC SSD「BM9K1」を中国のイベントで披露している。
7月に入ると、7月3日にキオクシアが332層の第10世代BiCS FLASHを用いた1Tb TLC製品のサンプル出荷を開始し、同世代技術がQLC製品にも展開される基盤となった。7月22日にはTrendForceが、既存ラインの高密度化や中国勢の増産を背景にNAND不足が2027年後半に緩和するとの見通しを示した。
8月に入ってからは動きがさらに活発化している。8月5日にキオクシアとSandiskは、332層のQLC 3D NANDフラッシュで面積密度37Gb/mm²を達成したと発表し、層数で先行するSamsungのV10を密度面で上回ったと説明した。CBAアーキテクチャやToggle DDR6.0、PI-LTT技術の組み合わせにより、密度・速度・省電力性を同時に高めたとしている。8月8日にはSK hynixの米NAND子会社Solidigmが50兆ウォンの評価額でNasdaq上場に向けたpre-IPO調達を開始したと報じられ、AI需要によるNAND市場の急成長が背景にあるとされた。さらに8月12日には、SK hynixが中国・大連のNAND生産を2027年に月15万枚規模へ引き上げる計画が浮上し、QLCを含む高密度NAND供給体制の拡充が引き続き業界の焦点となっている。

SK hynixが中国・大連のNAND生産を2027年に月15万枚へ引き上げる計画が浮上した。実現時期はFG製品の歩留まりと装置搬入条件に左右される。

SK hynixの米NAND子会社Solidigmが50兆ウォンの評価額でpre-IPO調達を開始した。AI需要でNAND市場が四半期83.7%成長する追い風の中、負債比率4,484%、輸出規制で制約される大連工場という構造課題を抱えた上場の行方を追う。

キオクシアとSandiskは332層のQLC 3D NANDフラッシュで面積密度37 Gb/mm²を達成し、層数で先行するSamsung V10(28 Gb/mm²)を密度で逆転した。CBAアーキテクチャとToggle DDR6.0、PI-LTT技術により密度、速度、省電力を同時に向上させ、AIデータセンターの大容量ストレージ需要に応える設計となっている。

TrendForceは、NANDの供給不足が2027年後半に緩和すると予測した。既存ラインの高密度化、中国勢の増産、スマートフォンとノートPCの需要減が需給反転を支える。

キオクシアは、332層の第10世代3次元フラッシュメモリ技術を適用した1Tb TLC製品のサンプル出荷を開始した。独自の接合技術等により、従来比でビット密度を59%向上させつつ電力効率も改善しており、AI向けSSD市場の強化を図る。

AIインフラ特需による部品価格高騰がコンシューマーPC市場に逆風となる中、キオクシアはクライアント向けSSDの新シリーズ「KIOXIA BG8」と「KIOXIA EG7」を発表した。BG8はPCIe 5.0対応でメインストリームPCに高速ストレージをもたらし、EG7はQLC NAND採用でコストパフォーマンスを追求しつつ、両シリーズともにDRAMレス設計とHMB技術でTCOを最適化している。

コンシューマー向けストレージ市場において、性能向上とコスト、そして電力効率のバランスをどう設計するかという命題は常に存在している。Samsungが中国フラッシュ市場サミット(CFMS 2026)にて発表した次世代ソリッド […]

かつて、1TBのSSDが約1万円以下で手に入った時代は、静かに、しかし確実に幕を下ろしたようだ。 NAND型フラッシュメモリの発明者であり、業界の巨人であるキオクシア(旧東芝メモリ)から発せられた警告は、テクノロジー業界 […]

世界的なAIブームが到来し、半導体需要がかつてない高まりを見せている2026年初頭。業界の常識を覆す不可解な動きが表面化した。世界のNAND型フラッシュメモリ市場で60%以上のシェアを握る2強、Samsung Elect […]

2026年1月5日、ラスベガスで開催されているCES 2026において、フラッシュストレージの巨人SanDisk(サンディスク)が歴史的なブランド刷新を発表した。長年、自作PCユーザーやゲーマー、クリエイターに愛されてき […]

2025年12月1日、半導体市場調査会社TrendForceが発表した最新レポートは、ストレージ業界に激震を走らせる内容となった。AI(人工知能)関連の爆発的な需要と、サプライヤーによる戦略的な生産調整が重なり、NAND […]

デジタルデータが爆発的に増加する現代において、そのデータを保存する「器」であるメモリ技術に、大きな革新が起きそうだ。 2025年11月、学術誌『Nature』に掲載されたSamsung Advanced Institut […]

2025年後半、世界の半導体メモリ市場で静かな、しかし大きな地殻変動が起きている。PCやスマートフォンのストレージとして不可欠な「NANDフラッシュメモリ」の価格が急騰。その背後には、Samsung Electronic […]

PCの自作やアップグレードを計画している多くのユーザーにとって、SSDはもはや必須のコンポーネントである。しかし、その心臓部であるNANDフラッシュメモリの市場を取り巻く状況は深刻だ。生成AIの爆発的な普及が、データセン […]

生成AIの爆発的な進化が、世界の産業構造を根底から揺さぶっている。その中心で今、最も激しい需給の嵐にさらされているのが、AIの頭脳を支えるメモリ半導体だ。この未曾有の需要を捉えるべく、韓国の半導体大手SK hynixが社 […]

SK hynixはIntelのNANDフラッシュメモリ事業買収の最終段階を完了し、合計約88.5億ドルの取引が決着した。この戦略的買収により、SK hynixは半導体市場での競争力を強化する一方、Intelは成長分野への […]

AI技術の急速な発展に伴い、半導体産業全体が大きな転換期を迎えている。特に注目すべきは、AIシステムの基盤を支えるDRAMとNANDフラッシュメモリ市場の急成長だ。業界アナリストの最新予測によると、2024年にはこれらの […]

コンシューマ向けPCIe 5.0 SSDが登場し始めてから1年が経つが、まだまだ高価な部類に入り、これが普及の妨げになっている。だが、Phisonが今後リリースを予定している「PS5031-E31T」SSDコントローラー […]

Western Digitalは最近開催した投資家向けプレゼンテーションの中で、世界初の2Tb 3Dクアッドレベルセル(QLC)NANDフラッシュメモリダイを発表した。このチップは、密度の点で競合他社を凌駕するものであり […]

Samsungは、第8世代V-NANDより50%ビット密度が向上し、33%の高速化を果たした第9世代V-NANDフラッシュ・ップの量産を開始すると発表した。 SamsungによればTLC NANDは今月中に生産が開始され […]