
Intel 14A2に両面給電案、21nm配線で揺らぐ背面給電の余裕
Intelは次世代プロセス「14A2」において、背面給電に加え前面配線も補助電源に用いる両面給電を検討している。微細化に伴う配線抵抗や電力供給の制約を克服する狙いだが、設計の複雑化やコスト増を招く可能性もあり、顧客獲得に向けた大きな岐路となる。
別名: Gate-All-Around, GAA, RibbonFET
RibbonFETは、Intelが自社の先端半導体プロセスに導入したGAA(Gate-All-Around)型トランジスタ構造の名称である。従来の主流であったFinFET構造では、ゲートがチャネルの三方向しか覆えなかったのに対し、RibbonFETはチャネルをゲートで全周から囲むことで、電流のオン・オフ制御性を高め、微細化に伴うリーク電流の増加を抑える設計となっている。IntelはこのRibbonFETを、裏面電力供給技術PowerViaと組み合わせて「Intel 18A」プロセスの基盤技術としている。
RibbonFETはチャネル材料をリボン状に薄く形成し、その周囲を絶縁膜とゲート電極で完全に取り囲む構造を持つ。これにより短チャネル効果を抑制しながら駆動電流を確保でき、微細化が進むほど深刻化するリーク電流の問題に対応できる。名称のGate-All-Aroundは業界共通の技術分類であり、RibbonFETはIntelがその実装に付けた固有名称という位置づけになる。
Intelは長年FinFET構造を採用してきたが、微細化の限界に対応するためGAA構造への移行を進め、RibbonFETを次世代ノードの中核技術として位置づけた。同技術はPowerViaと呼ばれる裏面電力供給技術と組み合わせられ、Intel 18Aプロセスとして具体化した。18Aは2026年に量産フェーズへ移行し、PC向けプロセッサやサーバー向けプロセッサへの適用が進んでいる。
RibbonFETは、TSMCなど競合ファウンドリが採用するGAA構造と同様の技術思想に基づくが、Intelは自社プロセスの差別化要素としてPowerViaとの組み合わせを強調している。トランジスタ密度そのものでは競合の最先端ノードに劣る場面もあるが、電力効率や裏面給電による配線最適化との相乗効果により、単純な密度比較にとどまらない評価軸を提示している点が特徴である。
2026年に入り、RibbonFETを基盤とするIntel 18Aプロセスに関する報道が相次いだ。同年5月4日には、18Aを採用した次世代モバイルプロセッサ「Panther Lake」(Core Ultra Series 3)が正式発表され、モバイル向け性能向上の中核技術として位置づけられた。続く6月1日には、18Aプロセスを採用したサーバー向けCPU「Xeon 6+(Clearwater Forest)」が量産開始となり、RibbonFETと裏面電力供給技術、積層パッケージングの組み合わせにより最大288コアの高密度・高効率設計を実現したと報じられた。
さらに2026年6月27日には、VLSI 2026において改良版プロセス「Intel 18A-P」が示され、RibbonFETとPowerViaを土台に18%以上の省電力化と9%以上の性能向上を達成したことが明らかになった。一方でTSMCのN2はトランジスタ密度で18Aを上回るとされ、先端プロセス競争の軸が単純な微細化から効率と供給分散へ広がりつつあると指摘された。同時期には、AppleがTSMCへの依存を見直し、Intelを次世代チップ製造の第2拠点として組み込む予備合意に達したとの報道も出ており、6月18日にはトランプ大統領がAppleとIntelの製造委託合意を発表したとも伝えられた。
2026年6月20日の報道では、Intel 18Aの裏面給電技術が先進的である一方、その特殊性ゆえに外部顧客の採用が進みにくいというジレンマも指摘された。そして7月3日には、18Aの歩留まりが改善し月産約3万枚規模に達したとの報告があり、今後は量産の安定化とコスト低減、収益性改善が焦点になるとされている。これらの動きは、RibbonFETがIntelの製造戦略における技術的な要となっていることを示している。

Intelは次世代プロセス「14A2」において、背面給電に加え前面配線も補助電源に用いる両面給電を検討している。微細化に伴う配線抵抗や電力供給の制約を克服する狙いだが、設計の複雑化やコスト増を招く可能性もあり、顧客獲得に向けた大きな岐路となる。

Intelの先端プロセス「Intel 18A」の歩留まりが改善し、月産約3万枚の規模に達したとの報告が出た。同プロセスは既にPC向け製品の量産フェーズにあり、今後は安定供給と歩留まり向上による製造コストの低減、および収益性の改善が焦点となる。

トランプ大統領は、アップルが自社製チップの製造をインテルに委託することで合意したと発表した。米政府主導の産業政策や関税圧力を背景に、アップルはTSMCへの依存を脱却し、インテルの次世代プロセス技術を活用して供給網の国内回帰を図る。

Intelは18Aプロセスを採用した次世代CPU「Xeon 6+」を発表した。新構造のトランジスタや裏面電力供給技術、高度な積層パッケージングにより、最大288コアの圧倒的な密度と電力効率を実現し、自律型AI時代の並列処理需要に応える。

Appleは、台湾の地政学リスクを背景に、AI向け先端チップのTSMCへの供給依存を見直し、Intelを第2の製造拠点として組み込む予備合意に達した。この合意は、Appleが自社設計チップの製造において、米国内に複数供給源を確保し、供給網の安定化を図る戦略的な動きである。

18%以上の電力削減と9%以上の性能向上という数字が、Intel Foundryを再び先端プロセス競争の中心へ押し戻している。VLSI 2026で示されたIntel 18A-Pは、RibbonFETとPowerViaを土台にした18Aの改良版だ。一方で、TSMC N2はトランジスタ密度でIntel 18Aを上回り、先端製造の主導権を握る。そこへAppleのM系入門版評価、Googleの先端パッケージング検討という報道が重なり、勝負の軸は「最も細かいプロセス」から「十分な効率と供給分散」へ広がり始めた。

IntelのデスクトップCPUロードマップが大きく動き出した。次世代「Nova Lake」(Core Ultra 400シリーズ)の詳細なSKUリストが複数のリーカーから流出し、最上位モデルは52コア・288MBキャッシ […]

Intelが社運を賭けて推進する「4年間に5つのノード」という野心的なロードマップが、ついに最終コーナーを回った。その象徴である「Intel 18A」プロセスは、同社にとって技術的なマイルストーンであると同時に、ファウン […]

2026年1月6日、Intelは同社の命運を握ると言っても過言ではない次世代モバイルプロセッサ、Core Ultra Series 3(開発コードネーム:Panther Lake)を正式に発表した。 この発表が単なる年次 […]

かつて「シリコンバレー」の名の通り、半導体業界の絶対王者として君臨したIntel。しかし、近年の時価総額の急落と技術的な遅れは、同社を創業以来の危機的状況へと追い込んだ。だが現在、アリゾナ州チャンドラーの広大な砂漠地帯に […]

Intelの半導体受託製造部門であるIntel Foundryが、巨大IT企業Microsoftの次世代AIアクセラレータ「Maia 2」の製造契約を獲得したことが報じられた。この取引は、Intelの最先端プロセス「18 […]

半導体大手のIntelが、次世代プロセス「18A」で製造される初のプロセッサ群を発表した。だが今回は単なる新製品の投入に留まらない。長らく競合であるTSMCの後塵を拝してきたIntelが、その技術的優位性を取り戻し、業界 […]
2026年のPC市場を見据え、Intelが満を持して投入する次世代プロセッサ・アーキテクチャ「Panther Lake」。その心臓部には、Intelが半導体製造の覇権奪還を賭ける最新プロセス「Intel 18A」が採用さ […]

2026年から2027年にかけて、Intelはクライアント向けCPU「Nova Lake」とサーバー向けCPU「Diamond Rapids」の投入を計画しているが、2025年9月付で更新された公式技術文書「Intel […]

QualcommのCEO、Cristiano Amon氏がBloombergのインタビューでIntelのチップ製造能力について「現時点では選択肢ではない」と発言した。この短いながらも極めて重い一言は、Intelが社運を賭 […]

Hot Chips 2025の場で、Intelは次世代Eコア Xeon「Clearwater Forest」の技術的な詳細を明らかにした。同社の最先端プロセス「Intel 18A」を初めて採用し、最大288コアを集積、革 […]

最先端半導体の製造は、今やTSMCの一強時代であることに異論はないだろうが、この状況に少し変化が訪れるかもしれない。アナリストJeff Pu氏の最新レポートによれば、AppleとNVIDIAという、現代のテクノロジー業界 […]

半導体の巨人、Intelが長年の研究開発の歴史とプライドをかなぐり捨てるかのような、重大な決断を下すようだ。次世代半導体パッケージングの鍵を握るとされる「ガラス基板」技術について、同社はこれまで推し進めてきた単独開発路線 […]

ムーアの法則が物理的な限界を迎えつつある現代において、半導体業界の巨人たちは次なる成長の道をどこに見出すのか。その答えの一つが、チップを水平方向ではなく垂直方向に積み上げる「3D化」技術である。この新たな戦場で先行したA […]

Intel社はサンノゼで開催されたFoundry Direct Connectイベントにおいて、2027年にリスク生産を開始予定の次世代プロセス「14A」向け技術「Turbo Cells」を公表した。「Turbo Cel […]